武蔵境の「コーヒーロースト」に再訪して、おいしそうなコーヒー豆を選び、その場で焙煎してもらいました。
今回はイエメン産の「モカマタリ」
先日、三鷹の「アンダンテ」で「エチオピア・モカ」を買って飲みましたが、おいしくて気に入りました。
そして「モカ」にはエチオピア産とイエメン産があると知り、そうなるとイエメン産の「モカ」も飲んでみたくなるのが人情です。
栽培地名を付けて販売されることもあるので、「モカ・マタリ」という名ならイエメンの豆、「モカ・ハラー」や「モカ・シダモ」ならエチオピア産と、覚えておくのもよいでしょう。
・・・ 「珈琲 完全バイブル」P.6
そして「コーヒー・ルンバ」の歌詞の中にも「モカマタリ」は出てきます。
久しぶりに、荻野目ちゃんバージョンで聴き直しました。
それは素敵な飲みもの コーヒー モカマタリ♪
その「モカマタリ」を「コーヒーロースト」で見かけました。
ここぞとばかりに購入して、焙煎してもらったわけです。
深煎りか、中煎りか、それが問題だ
「コーヒーロースト」の「モカマタリ」の説明はこうなっています。
モカ・フレーバーと言われる独特な風味を残しつつ、上品な味わいが楽しめる「中東の女王」イエメン産モカです。
「中東の女王」というのは、なかなかのネーミングですね。
お店のご主人が「深煎りにしますか、中煎りにしますか」と尋ねてきて困りました。はじめて飲むのに、どちらがいいかなんて分かりません。
「どちらが人気なんですか?」と尋ねると「深煎りも人気があります」と言われて、ますます悩むわけです。
それでもまあ、無難に「中煎り」にしてもらいました。
「深煎り」だと 1,280円ですが、「中煎り」ではジェットローストという焙煎機を使うので 50円引き(1,230円)になるのだそうです。
「イエメン」は情勢が悪化している
ご主人によると、イエメンは情勢が悪化しており、この「モカマタリ」も在庫がなくなったら次はいつ入荷するか分からないとのことでした。
「イエメン」は中東のアラビア半島南部に位置する共和制国家。北を「サウジアラビア」、東を「オマーン」に国境を接しており、残りを紅海、アデン湾、アラビア海に面しています。
首都はサヌア。面積は約 55.5万平方km(日本の約1.5倍弱)、人口は約 2,441万人(2013年 世界銀行)とのこと。
1990年5月に北イエメンと南イエメンが合併したあとも政情不安は続いていて、2011年の、いわるゆる「アラブの春」以降、さらに混乱を増しているようです。
コーヒーを飲みながら世界を知ろう、なんて悠長なことを言っている状況ではなさそうです。とはいえ、まったく興味のなかった中東の情勢にも目を向けるいいキッカケではあります。
肝心の「モカマタリ」の味は
さて、肝心の「モカマタリ」ですが、袋を開けると、いつもながらコーヒーのいい香りがします。
ミルで挽いてみると、軽やかに砕ける感じです。そして煎りたてということもあり、ドリップするときにふっくらと膨れます。
そして味ですが、先日のエチオピア産モカより「苦味」が強いような気がするのですが、どうでしょう?
といっても飲みにくいわけではなく、いわゆる「コクが強い」といえるのかもしれません。そして鼻から抜ける香りも豊かです。
「モカマタリ」で検索すると、こんなページも見つけました。
昔ならの栽培法と原生種が生むアロマ 『クラシック・モカ』
イエメン中部山岳地帯の急峻な斜面で昔ながらの農法で栽培されるモカコーヒーの最高級品・モカ・マタリ。
独特の甘い香りと酸味にコク、そして爽やかな後味と、脈々と受け継がれてきたモカならではの味わいをぜひご堪能下さい。
「コーヒーロースト」の袋にも「原生種(天然)」「クラシックモカマタリ」とありましたが、そういうことなのですね。
なんとかイエメンの政情が安定して「モカマタリ」をゆっくり楽しめる状況になって欲しいものです。
次回は「深煎り」に深入りしてみるのもいいカモ。
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