ザンビア産コーヒー豆「グランレイナ」でほどよい苦みのあとの甘酸っぱい味わいを楽しむ(ばいせん工房)

「ザンビア」は久しぶりだし、販売ページのイラストが印象的で「ザンビア グランレイナ」を購入してみました。

ザンビア産コーヒー豆は 8年ぶりで 3銘柄目

今回でザンビア産のコーヒー豆は 3銘柄目。前回が 8年前だったこともあり、久しぶりに購入したわけです。

ザンビア産のコーヒー豆「ンゴリ農園 AAA(Ngori AAA)」を楽しむ(UCCカフェメルカード) 「珈琲や」で一番ビターというコーヒー豆「ザンビアAA」を味わう

生産国ランキングも 39位なので、あまり出回らないのも無理ありません。

世界のコーヒー豆 生産国一覧&生産量ランキング表

おさらいですが「ザンビア」はアフリカ南部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国とのこと。コンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラ、ボツワナの 7ヶ国に接した内陸国です。日本の約2倍の面積で主要産業は鉱業(銅、コバルトなど)であり、農業、観光にも力を入れています。

自然に恵まれていることは容易に想像できますが、やはり近年の気候変動に大きな影響を受けている様子。

2023年に発生したエルニーニョ現象と気候変動により、ザンビアは記録的な猛暑(もうしょ)と雨不足に苦しんでおり、深刻な干ばつが広がっています。ザンビア政府は2024年2月、この干ばつを「国家災害」と宣言しました。

ザンビアってどんなところ? | 国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)

そんな国から届いたコーヒー。大切に味わいたいです。

「グランレイナ」はザンビア北部の農園で生産

「ザンビア グランレイナ」は自然由来の食品原料を手掛けるグローバル企業「ofi (Olam Food Ingredients)」のサポートによる農園で生産されているとのこと。

MCAAがご紹介する、グランレイナ シリーズの第五弾

1998年から2004年の世界的なコーヒー危機はザンビアにも大きな影響を及ぼし、長い間価格が低迷したため多くの農家は他作物への転作を余儀なくされました。2012年に「ofi (Olam Food Ingredients)」が地元企業を買い取り、コーヒー事業を再開させ、 現在では、コーヒー産業の発展のみならず地元住民の雇用も生み出し、ザンピア国内の経済の発展にも寄与しています。

「ofi」が保有する「NCCL (Northern Coffee Corporation Ltd.)」は、20世紀の目まぐるしく移り変わる世界状況の中、コーヒー相場の低迷や CBDなどの困難を乗り越え、現在では2.200haの広さを持つ大農園へ成長、地元住民の半数近くがこの農園に従事しています。

生産者:ofi (ofi=Olam Food Ingredients)
生産エリア:ザンビア北部
グレード:SC15up
精選方法:Washed, Honey, Natural, Anaerobic
標高:1,300~1,630m
品種: Java, Miracle&Marsellesa, CAT129, Nylka
収穫期:7月-9月

ブランド名があるのでシングルオリジンかと思いきや「現地オリジナルブレンド」で、プロセスも違うコーヒー豆をブレンドしているようです。

現地オリジナルブレンド

グランレイナ独自のブレンドにより各プロセスの持つ良さを引き出しました。プレンドの種類・配合は、年度により異なります。

・Wet Mill 3か所:Kateishi, Isanya, Ngoli
・Dry Mill 1か所:Kateishi
・Honey, Natural Goldではダブルハンドピッキングを実施

「Zambia NCCL」で Googleマップを検索すると「NCCL Kateshi Estate」がヒット。確かに「ザンビア北部」ですね。

拡大すると近くに「Olam Northern Coffee (Kasama) Estate」もあり、このあたりで間違いなさそうです。

グアテマラ産で同じイラストの「グランレイナ」

記事の URL を「gran-reina」で作成していると、どうやらグアテマラ産でも同じ名前「グランレイナ」という銘柄があったようです。そういえばそうです。思い出しました。

久々の新銘柄でグアテマラ産コーヒー豆「アヤルサ グランレイナ」を味わう(すずのすけの豆)

確認すると、なんと今回の「ザンビア グランレイナ」と同じイラストが使われていました。ただし、着物の色は青ですね。

説明文の中に「Olam」が出てきました。

グアテマラでは小農家が多く、サプライチェーン上でも沢山の人の手を介し各ロットが作り上げられます。ほとんどの小規模農家は自前のウェットミルを保有しておらず、チェリーの状態で販売を行います。
Olam グアテマラはこの地区が素晴らしいコーヒーを生産する可能性を秘めていると考え、自社のウェットミルを設置しました。小農家から異付けたチェリーを徹底した管理のもと水洗処理を行い、高品質なコーヒーを作り出しています。 チェリーで集荷している優位性を活かし、Honey や natural製法にも取り組んでいます。

「Olam」は先ほど調べた「ofi (Olam Food Ingredients)」の親会社のようです。

Olam 食料・農産物事業のグローバルリーディングカンパニー

世界60カ国以上で事業を展開し、コーヒー・ココア・穀物・ナッツ等の分野で世界トップクラスのシェアを誇ります。農業生産をはじめ、500万農家以上の集荷ネットワーク、トレーディング、原料加工、製品製造に至るまでのサプライチェーンを構築し、2万社以上の顧客に原料や製品を販売しています。

Olam | プロジェクト事例 | 会社情報 | 三菱商事

なので「グランレイナ」は「偉大なる女王」を意味しており、「Olam」の所有しているブランド名とイラストなのかもしれませんね。

ほどよい苦みのあとの甘酸っぱい味わい

サイズはやや大きめ。焙煎は中煎りでお願いしました。

注文してから焙煎してくれたようで、蒸らすといい感じで膨らみます。

ほどよい苦みがあり、そのあと甘酸っぱさが広がります。

ブレンドとのことですが、個性的な味だと思います。

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