ネット通販で「ベトナム」と「ウガンダ」のコーヒー豆セットを購入したところまでは紹介しました。
「ベトナム」は世界第 2位のコーヒー豆生産国
ベトナムは世界の国別コーヒー生産量でも、日本の輸入量でもブラジルに次いで第 2位です。
でも、これまでベトナム産のコーヒー豆を自家焙煎のお店では見たことがありませんでした。
それはベトナムで生産されるコーヒー豆の多くが「ロブスタ(カネフォラ種)」で、主にインスタントコーヒーや缶コーヒーの原料として使われているためです。
上記の日経新聞記事によると
ネスレはベトナムで14年に生産されたコーヒー豆約170万トンの2割強を仕入れ加工して22カ国のグループ工場に輸出した。即席コーヒーに使うロブスタ種では最大の供給国だ。
とのことです。
さらに今回、ベトナム産コーヒー豆を買った加藤珈琲店によると、
ベトナムのコーヒー生産量は現在、約110万トン(2010年)を誇り、ブラジルに次いで世界第2位。しかしながら、品質の良いアラビカ種の年間生産量は、僅か約5,000トンほどです。
ということで、少し古い数字ですがベトナムのコーヒー生産量の中でアラビカ種は 1% にも満たないというわけです。
また、こんな興味深い報告もみつけました。
- 【報告】第4回東文研・ASNET共催セミナー「コーヒー豆の不平等-ベトナム・コーヒーの美味しい飲み方-」 | Network for Education/Studies on Asia at the University of Tokyo
彼らは「美味しいロブスタ」の飲み方を知っている。普通は焙煎時にバター、砂糖、カカオなど、様々なものが混ぜられる。そこにコンデンス・ミルクをたっぷり入れると、濃厚なチョコレートのような飲み物が出来上がる。
それで、嫌な味は消されていく。生産国の飲み方はどこも似ている。彼らは、質の良い美味しいコーヒーを輸出した後に残った質の悪いコーヒーを精一杯、美味しく飲む工夫をしてきたのである。
あのコンデンスミルクがタップリの「ベトナム・コーヒー」を久しぶりに飲んでみたくなりました。
ベトナムは、東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。国土は南北に細長く、北は中国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接し、東は南シナ海に面してフィリピンと対しています。
面積は約33万平方km(日本の 9割ほど)で、人口は約 9,250万人(2014年時点、国連人口基金推計)。平均年齢が若いので人口は日本を抜いていくことでしょう。
首都は北部にあるハノイ。地図をみると、近年、領有権が問題になっている南沙諸島との位置関係がよく分かります。
ベトナム・グランカフェ(Gran Cafe)
さて、今回のベトナム産のコーヒー豆は「ベトナム・グランカフェ(Vietnam Gran Cafe)」ということで、加藤珈琲店では以下のように紹介されています。
プレミアム スペシャルティコーヒー ベトナム。グランカフェ
このコーヒー豆はベトナム中南部の標高1.100~1,300mの高原、ダラットにて栽培された世界トップクラスのアラビカコーヒーです。ダラットはフランス植民地時代から、避暑地として親しまれています。
そのダラットを囲む山並みの緑豊かな農村で、丹精込めて栽培された高品質のコーヒー豆です。
「ダラット」をGoogleマップで検索してみました。
ウィキペディアによると「冷涼な気候を利用した野菜生産も盛ん」だそうです。
でも、ラベルには「生豆生産国:ベトナム、コロンビア」とあります。
実はブレンドなのでしょうか?飲んでも分からないから、まあいいか。
焙煎したてで普通においしい
これで「フルシティロースト」とのことです。
明るさによっても写真の豆の色が違って見えるので微妙です。
500g もあるので、いつもより多めに挽いてみました。
いい感じで膨らんで泡立ち、焙煎したてが伝わってきます。
いつもながら、淹れたコーヒーの写真を撮っても、何にも分かりません。
そして味の感想ですが、意外と苦味は強くなく、コクはしっかりと感じられます。クセが少なくて飲みやすく、普通においしいと思います。
ベトナム・グランカフェ、気に入りました。
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