日本で私でも入手できるコーヒー豆の生産国も、30か国を超えてから残りが少なくなってきました。
それでもやはり「ジャマイカ」は外せない
以前も紹介した「日本のコーヒー生豆輸入量」という資料があります。
まずは上位 10位以内で残っていた「ラオス(10位)」のコーヒー豆を 1月に取り寄せて、しっかり味わうことができました。
ラオス産コーヒー豆「パレスカフェ」を味わう(加藤珈琲店)これで上位 24ヶ国(2015年 1-10月速報)で飲んでいないのは「ジャマイカ(19位)」と「中国(21位)」だけとなりました。
まあ、中国はさておき(?)、やはり「ブルーマウンテン」で圧倒的に有名な「ジャマイカ」は外せないでしょう。
Wikipedia によると、ジャマイカ(Jamaica)は、中央アメリカ、カリブ海の大アンティル諸島に位置する立憲君主制国家であり、英連邦王国の一国。北にキューバとケイマン諸島、東にイスパニョーラ島のハイチとドミニカ共和国、という位置関係です。
面積は11,424平方kmで秋田県とほぼ同じ大きさ。人口 272.1万人(2014年 世銀)、首都はキングストン。ウサイン・ボルト選手は有名ですよね。
いまや幻の「ブルーマウンテン No.1」
ところがこの「ブルーマウンテン」、大変な状況のようです。
ブルーマウンテンの販売休止の原因は、2012年10月にジャマイカやアメリカを襲ったハリケーン「サンディ」に遡る。このとき、多くのコーヒーの木が倒れるなどの被害を受けた。
さらに2013年、コーヒーの葉の光合成機能を奪い 2~3年で枯らしてしまう、強い伝染力をもつ「さび病」や、コーヒーの実に入り込んで卵を産み、ふ化した幼虫が種子(コーヒー豆)を食べてしまうコーヒーベリーボーラー(CBB)などの病虫害の被害が追い討ちをかけた。
このため、ジャマイカに直営農園を持つ UCC でさえ「ブルーマウンテン」は 2016年になってもブレンドしか販売していないのが現状です。
- UCC「ブルーマウンテン」の販売休止 調達難で:日本経済新聞(2014/9/25)
日経の記事の中でも
ブルーマウンテンは香りが高く味のバランスがよいのが特徴で日本が総生産量の約8割を消費する。
現地では幼木を植えるなど対策を進めているが収穫まで3~4年かかるとされる。
とのことで、とりあえず「ブルーマウンテン No.1」はお預けのようです。
とりあえず「ジャマイカブレンド」を購入
なので、今回は「ジャマイカブレンド(200g 1,800円 税別)」です。
一応、ブルーマウンテンセレクトとなっていますが、まあ、ブレンドはブレンドなのでいろんな国が混ざっているのでしょう。
それでもジャマイカ、そしてブルーマウンテンの気分は味わえそうです。
ブレンドとはいえ、袋を開けると同時期に飲んでいるパナマのゲイシャに負けず、華やかな甘い香りです。
粒も揃っており、膨らみも十分です。
味は酸味も苦みも感じますがマイルドで、とても飲みやすいです。まあ、ブレンドだからということもあるのでしょう。
いつかブレンドではなく、ストレートでジャマイカの「ブルーマウンテン No.1」を飲んでみたいものです。
それまでに、それが評価できる「違いの分かる男」になれるといいのですが…。