「キャピタルコーヒー東急吉祥寺店」では、毎月、限定の「今月のグルメコーヒー」が販売されますが、9月は「ブラジル イエローカトゥアイ」。
日系企業のブラジルYKK農場
お店の説明文によると栽培は『日系企業のブラジルYKK農場』とのこと。YKK って、あの YKK ?
品質管理が行き届いた日系企業のブラジルYKK農場では『完熟すると黄色に実る』コーヒーを栽培。直輸入したコーヒーをキャピタルが丹精込めて焙煎しました。
香り高く、クリーンカップでバランスが良くアプリコットのような優しい酸味が特徴です。
これだけでは YKK の意味も農場の場所もわからないので「YKK農園 ブラジル」で検索。すると本当に、あのファスナーで有名な YKK のようです。
ブラジルの中央高原地帯セラード。コーヒー栽培が最適な土地に、YKKが有する3300万坪のコーヒー農場があります。
こんな記事もありました。
これによると
YKKは1972年にファスナー事業でブラジルに進出し、その地で得た利益を再投資し、地域貢献することを目的としてコーヒー事業をスタートさせました。農地を取得して1985年にYKK農牧社を立ち上げてコーヒー栽培を始めたんです。
なるほど。長い歴史があるのですね。
ブラジルの中央高原地帯セラード
「ブラジル セラード」で検索すると、こんな記事がありました。
セラードは南米ブラジルのミナス・ジェライス州に属する、広大な高原エリアです。1995年に、ミナス・ジェライス州政府の法令により、この州の55都市に広がるエリアが、“セラード地域”として認定されました。コーヒーの代表的な産地の地形としては、山脈が一般的ですが、セラード地域の広大な高原では日が均一に当たり、育成にブレが出ないことから、均質なコーヒー豆の安定した生産を確保できます。
あまりにも広大なエリアなので Googleマップで「ブラジル YKK」と検索したところ「YKK Agro pecuaria」がありました。
航空写真でみると近くに緑の円形農場があり、どうやらここでよさそうです。
Wikipedia では「カンポ・セハード(Campo Cerrado)」となっていますが、日本の ODA での成功例である一方、環境破壊などの側面もあるようです。
いろいろなことを考えさせられます。
軽い酸味のあとにほのかな甘味
なにはともあれ飲んでみましょう。豆のサイズは中くらい。焙煎はやや浅め。
蒸らしの膨らみは少ないですが、ほんのり甘い香りが漂います。
苦味が少なく、軽い酸味とその後にくる甘味のバランスもよい一杯。
広大な高原で栽培された『完熟すると黄色に実る』コーヒーの木を思い浮かべながら、おいしくいただきました。
こちらの記事もいかがですか?