ニューカレドニア「リロイ イダ・マーク農園」で 54カ国目&『コーヒー好き 10周年』を祝う(麻布珈琲)

私が焙煎コーヒー豆を購入して、自宅で挽いて淹れて味わった最初のスペシャルティコーヒー銘柄が「ルワンダ ルリビリィンゼ」で、いまから 10年前の 2015年4月 のことでした。

スペシャルティコーヒー「ルワンダ ルリビリィンゼ」をコーヒー豆で買ってみました(UCCカフェメルカード)

10年間で 54カ国に達し、340銘柄を味わう

今回の「ニューカレドニア」を「コーヒー豆の生産国」としてカウントするなら、最初の銘柄から 10年で 54カ国、340銘柄となりました。

世界のコーヒー豆 生産国と自宅で飲んだ銘柄まとめ(54か国 340銘柄 2025年4月現在)

実際には「ニューカレドニア」はフランスの海外領土であり、島であって国ではありません。

ニューカレドニア(New Caledonia / Nouvelle-Caledonie)は、ニューカレドニア島(フランス語でグランドテール Grande Terre、「本土」と呼ばれる)およびロイヤルティ諸島からなるフランスの海外領土(collectivité sui generis、特別共同体)である。ニッケルを産出する鉱業の島である一方、リゾート地でもある。ニューカレドニアの珊瑚礁は世界遺産に登録されている。

ニューカレドニア – Wikipedia

しかし「コーヒー好き.com」では、「コーヒー豆 生産量ランキング」の集計に採用している「FAO(国際連合食糧農業機関)」の生産量データで分けられている「エリア(Area)」を「国」としてカウントしています。

世界のコーヒー豆 生産量ランキング 2023(出典:FAOSTATデータ 2025年1月抽出)

その「FAOSTATデータ」で「ニューカレドニア」はひとつの「エリア」として区分され、「生産量ランキング 2023」では 77位になっていることもあり、このブログでも 54カ国目としてカウントさせていただきます。

世界のコーヒー豆 生産国一覧&生産量ランキング表

逆に言えば「フランス」としてカウントすることも可能ですが、「ニューカレドニア」としたほうが断然いいと思うのです。

ニューカレドニア「リロイ イダ・マーク農園」

麻布珈房」のサイトで「ニューカレドニア リロイ イダ・マーク農園」の解説は以下の通り。

天国に一番近い島と呼ばれる、フランス領ニューカレドニア島。唯一の珈琲農園である、イダマーク農園からの入荷です。この美しい島で栽培されるリロイ種は、先が尖った涙のような形と、他の品種に比べてカフェインの含有量が約半分という、希少な品種です。永遠を思わせるピュアな甘味と透明感のある後味。フランス大統領府エリゼ宮殿で国賓に振る舞われたこともある「王宮のコーヒー」、巡り会えるのは極めて稀です。

ニューカレドニア リロイ イダ・マーク農園(Sサイズ)|珈琲豆店|麻布珈房の通販

確か以前は Sサイズ 7,000円でしたが、いったん売り切れとなり、その後「再入荷」で再登場すると、なんと 11,000円となっており、今回も、さすがに高いと思ったのですが、10周年記念ということで、エイヤ!で購入しました。

なによりも前回、7,000円で迷っているうちに「SOLD OUT」となって『あのとき高くても買っておけばよかった』という後悔があったので、今回は腹を括りました。

そして送られていたのがこちら。パッケージも今までになくしっかりしたもので、希少豆ということを演出しています。

「イダ・マーク農園」の場所はどこ

位置的には南半球で、オーストラリアのブリスベンとフィジーの間くらいにあり、四国ほどの大きさなのですね。

オーストラリア東方の島で、南太平洋のメラネシア地域にあり、面積は1万8575.5平方キロメートル(四国ほどの大きさ)である。

ニューカレドニア – Wikipedia

Googleマップで「イダ・マーク農園(IDA-MARC)」を探しても見つからず、Google検索で以下のページを見つけました。

現在、ニューカレドニアのコーヒー農園は、イダマーク農園のみになってしまった。他のコーヒー農園はコーヒーから他の農作物へ転換。またニューカレドニアは生活水準が高く、コーヒー栽培よりも賃金のいいニッケル産業に労働者を取られてしまい、働き手がいなくなってしまったというのも理由のひとつ。生活に余裕のあるリタイア組だから続けられるのである。農園主のジャン・ポール・ベロムは、元薬剤師。現在はリタイアして、コーヒー作りと剣道に熱中。剣道は現在5段の腕前。6段に向けて日夜修練中、さらに居合道も。最近、剣道の本を出版した。

農園名の「IDA-MARC」は、彼の奥さんの祖母イダと祖父マークの名前。マークが1903年にフランスからニューカレドニアに移住し、亡くなる1945年までコーヒー農園をやっていた。11人もいたの子供たちはコーヒー農園は継がなかったが、孫娘(ジャンの奥さん)が1998年にコーヒー農園を復活させた。

ニューカレドニアにこのリロイが伝わったのは1856年。レユニオン島からカトリック系マリスト修道士が持ち込んだ。

品名 ル・ドメーヌ イダマーク
生産国 ニューカレドニア
地域 グランドテール島ファリノ村
生産者 ジャンポール・ベロム 農園名:イダマーク

ル・ドメーヌ イダ・マーク(Le Domaine IDA – MARC)| Specialty Coffee

「ファリノ村」で検索すると「ファリノ(Farino)」が「ニューカレドニア島」の中南部に見つかります。でも、周囲を探しても「IDA-MARC」と思われる農園は見つからず、場所の確証は持てません。

でもまあ、四国くらいの面積で細長いので、だいたいこの辺りということで良しとしましょう。

「涙のような形のリロイ種」の味は

商品に同封されてきた説明文は以下の通り。今回の品種「リロイ」はカフェインの含有量が約半分とのこと、

フランス大統領府エリゼ宮殿にて、国賓に振る舞われた 「王宮のコーヒー」、巡り会えるのは極めて稀です。
天国に一番近い島、フランス領ニューカレドニア島。 涙のような美しい形が特徴的なリロイ種は、 他の品種に比べ、カフェインの含有量が約半分。
永遠を思わせるピュアな甘さと透明感のある香味に、 この種ならではの特別感が漂います。

そしてパッケージの封を切ると、なるほど『先が尖った涙のような形』の豆がちらほら。これが「リロイ種」なのですね。全体的にサイズは小ぶりで、中煎りから、やや浅めの焙煎です。

焙煎日が 4月17日となっていますが、蒸らしの膨らみはほどほど。香りも焙煎豆のもので特別なものはないです。

淡い酸味と苦みに、ふわっと広がる甘み。飲みやすい一杯です。

美しいサンゴ礁の海に囲まれた島から届いたコーヒー豆のことを思い浮かべながら飲むと特別感はあります。

11,000円はどうかという話もありますが、希少なのは間違いないので、じっくり味わって飲みたいと思います。

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