先日、武蔵小金井の自家焙煎コーヒーショップ「青い月と猫」で 2種類のマンデリンを購入したところまでは紹介しました。
「スイートナチュラル」と「ハニー」の違いとは
買ってきたのは「マンデリン G1 ハニー」と「マンデリン G1 スイートナチュラル」で、どちらもフレンチローストです。
説明書きはそれぞれ
マンデリン G1 ハニー
通常マンデリンは「スマトラ式」という独特な製法で作られていますが、「マンデリン G1 ハニー」は「スマトラ式」ではない「ハニー製法」にて仕上げられています。品質管理の難しい製法ですが。ブヌール・ムリアの3カ所の生産者に限定することで、バランスの良い綺麗なカップに仕上がっております。豆は小さめで、スッキリと透明感のある上品なコーヒーで、バターのような質感で滑らかで、後味が甘い感覚で消えていきます。マンデリン G1 スイートナチュラル
ステーションで農家よりチェリーを直接買い取り、一貫した各プロセスをおこなうことで品質の安定化を図ることができる WAHANAプロセス方式。ナチュラル精選では1日天日乾燥した豆を10日間(1日8時間)機械乾燥させます。50度で少しずつ乾燥させることにより、熟成ワインのような風味が生まれます。マンデリンらしいスパイシーさも強く、かつフレッシュなフルーツフレーバーは普通のマンデリンをはるかに上回っています。味わいのバランスも良い。
とありますが、イメージが湧かないです。
ちなみに「スマトラ式」は以下のような工程らしいです。
各小農家が収穫、パルピング、発酵(水分値約50%)しコレクターへ販売→乾燥(水分値30%)、殻除去、乾燥(水分値14%)し輸出業者へ販売 → 最終選別後輸出
- マンデリン スイートナチュラル – World Beans Shop
以下のページのまとめもヒントになりそうです。
- ナチュラル(非水洗処理方法) - 果実のまま乾燥
酸味は穏やかで、独特の香りと甘味があるボディ感のあるコーヒー- ウォッシュド(水洗処理方法) - 粘液質を水で洗い流してから乾燥
すっきりとした酸味がありクリーンで高品質なコーヒー- ハニー(パルプドナチュラル)- 粘液質のまま乾燥
水洗式の特徴でもあるクリアな酸味が柔らかくなり、甘味も強く感じられるコーヒー- スマトラ式 - 乾燥が終わる前に脱穀、生豆の状態で乾燥
酸味は穏やかで、独特の香りと余韻、そして濃厚なコク
順番に飲んでも分からなかった
そこで順番に挽いて、淹れて、飲んでみました。
まずはハニー。いかにもマンデリンといった苦みがあり、コクも感じられます。
同じ日の午後に、今度はスイートナチュラル。う~ん、やはり苦味とコクのある、おいしいマンデリンです。
それぞれ口に含んだ後に、少し甘さも残る感じです。
さすがはどちらもマンデリンのフレンチロースト、といったところで、コーヒーとしてはおいしくいただけましたが「違い」は分かりませんでした。
同時に淹れて、かわるがわる飲んでみた
こうなれば両方を同時に淹れて、かわるがわる飲んで比較しようというわけです。
左がスイートナチュラル、右がハニーです。
豆の見た目は変わらないです。ハニーが小さ目、ということもありません。
香りはスイートナチュラルのほうが少し強く感じますが、焙煎してからの日数なども違うようですし、明確な違いではありません。
挽いても
蒸らしても
ほとんど目立った違いはないです。
そして何度もかわるがわる飲んでみました。色は当然(?)区別がつきません。
香りは、やはりスイートナチュラルのほうが若干、強く感じますが、微妙です。
少しずつ啜りながら、間に水も挟みながら、じっくり飲み比べましたが、私の舌と鼻では、確実な違いは分かりませんでした。
情けないですが、途中で入れ替えられても分からないと思います。
まあ、おいしければいいということで
正直、違いは分かりませんでしたが、いずれにしてもおいしいマンデリンであり、こういう苦みのあるコーヒーも好きです。実は、くやしくて、この比較を2回やったのですが、やっぱり分からないのです。
もしかしたら「スイートナチュラル」と「ハニー」の比較では、それほどの差はないのかもしれません。
いっそ普通のマンデリンと比較したほうが、まだ少しは違いが分かったかも。
いや、分からないかも…。
ということで、まとめとしては
おいしいマンデリンならそれでいい
という身もフタもない結論で、めでたしめでたし!
(本当にいいのか?それで!)
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