「珈琲や 東小金井工房」のコーヒー豆で「ロブスタの木」を買ってみました。
気になる「ロブスタの木」という銘柄
『珈琲 完全バイブル』ではコーヒーの品種(p.100)について
コーヒー豆として飲用に利用されているのは「アラビカ種」「カネフォラ種」「リベリカ種」の3種類
と紹介されています。
さらに以降を要約すると
- ストレートコーヒーとして飲まれているのは、ほとんどアラビカ種
- 世界の生産量の 70~80% を占めているのがアラビカ種
- アラビカ種は「ティピカ」「ブルボン」などの栽培品種に分けらる
- カネフォラ種で生産されている品種は「ロブスタ」がほとんど
- そのため「ロブスタ」とカネフォラ種は、ほぼ同義で使われている
ということで、これは最初に勉強しました。
つまり、これまで飲んできたコーヒー豆は、すべてアラビカ種です。
そんな中、「珈琲や 東小金井工房」で売られている「ロブスタの木」という銘柄が気になるのは当然ではないでしょうか?
ロブスタのルーツは中部アフリカ
さらに『珈琲 完全バイブル』の紹介では
カフォネラ種(ロブスタ種)は中部アフリカのコンゴが原産とされる。
とありますが、『コーヒー「こつ」の科学(p.17)』では
カフォネラ種の歴史は浅く、19世紀に入ってからヴィクトリア湖(ケニア、タンザニア、ウガンダにまたがるアフリカ最大の湖)の西で発見されました。
となっており、今回の「ロブスタの木」の生産国「ウガンダ」にロブスタの原種が自生している、と紹介しているページもあります。
ウガンダとコンゴは隣接しており、どちらにしてもカネフォラ種のルーツは中部アフリカあたり、ということです。
「ロブスタ臭」ってどんな匂い?
ロブスタ種で、よく言われるのが
- アラビカ種と比べて病害虫に対する耐性が強い。1本からの収穫量も多い
- 高温多湿に強く、乾燥には弱い。標高500m以下の低地で栽培される
- 「ロブスタ臭」と呼ばれる独特な匂いと泥臭い苦みがある
- 苦味は強く、カフェインはアラビカ種の倍以上(2~3%)含まれている
- アラビカ種の増量やインスタントコーヒーに使われ、一般的に価格も安い
ということですが、中でも「ロブスタ臭」はどんな匂いか気になります。
今回は「ロブスタの木(200g 810円)」をフルシティで焙煎してもらいました。
豆は小粒な感じです。匂いは確かに独特で、例えるのは難しいですが「いい香り」という感じでないのは分かります。
とはいえ「嫌なにおい」「くさい」まではいきません。「焦げた麦のような」という表現もあるようですが、確かに焦げた感じはあります。
確かにアラビカ種のほうが好きかも
ちゃんと膨らみますし、匂い以外はアラビカ種と特に大きな違いはありません。
いつもの通り、カップに入れて見た目も違いは分かりません。
肝心の味ですが、深い焙煎のアラビカと比べても苦みは強く、酸味は感じられません。飲んでいると舌に少し刺激があり、後味にも苦みが残ります。
また冷めた状態では苦味が強調される感じです。
とにかく一度は「ロブスタ」を飲んでおくのは比較という意味で面白いと思いますが、やはり常用で選ぶ銘柄ではなさそうです。
カフェインが強いかどうかは正直、飲んだだけでは分かりませんが、ガッツリ目を覚ましたいときとにはいいのかもしれません。逆に飲み過ぎには注意ですね。
なにはともあれ 200g 買ったので、しばらくはミルクなどを入れたり、いろいろ試して楽しみたいと思います。
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