「イエメン マタリ Pure9」で淹れたマイルドなコーヒーをまったりと味う(ばいせん工房)

ばいせん工房」では 600g までならメール便で同じ送料(240円)となるので、「ザンビア グランレイナ」と一緒に「イエメン マタリ Pure 9」と「ラオス アラビカG1 ミン・テイエン農園」を購入しました。

ということで、今回は「イエメン マタリ Pure 9」の封を切りました。

イエメン産コーヒー豆は 9年ぶりで 3銘柄目

今回でイエメン産のコーヒー豆は 3銘柄目。そうやら前回は 9年前だったようです。

イエメン産のコーヒー豆「モカ バニーマタル」をいただく(すずのすけの豆) イエメン産の「モカマタリ」を「コーヒーロースト」で焙煎してもらいました

生産国ランキングは 26位なので、もう少し飲んでいてもおかしくはないのですが、イエメン産のコーヒー豆は「銘柄」という観点からは、あまり選択肢がなく、目にしても購入することは少なかったのは確かです。

世界のコーヒー豆 生産国一覧&生産量ランキング表

おさらいですが「イエメン」は中東のアラビア半島南部に位置する共和制国家。北を「サウジアラビア」、東を「オマーン」に国境を接しており、残りを紅海、アデン湾、アラビア海に面しています。面積は日本の約1.5倍弱ということで、決して、小さな国ではありません。

相変わらず政情不安は続いているようで、コーヒー豆が生産され、輸出され、入手できること自体、ありがたい感じです。

(Google翻訳)ACAPS 国別分析 イエメン

2015年以来、国際的に承認されているイエメン政府(IRG)と、サヌアを拠点とするイエメン北部の事実上の実権を握る組織(DFA、フーシ派とも呼ばれる)との間の紛争は、深刻な人道危機と経済危機を引き起こしています。この紛争により、イエメンの人口3,200万人のうち1,860万人が人道支援を必要とし、450万人が国内避難民となっています。

2022年4月2日、紛争当事者は国連の仲介による停戦に合意し、同年10月2日に失効した。停戦は延長されなかったものの、比較的大規模な紛争は再開されておらず、国内の人道状況は若干改善している。

Explore our analysis on crisis & humanitarian needs in Yemen | ACAPS

生産地域は「バニーマタル地方」

さて今回の「イエメン マタリ Pure 9」ですが「Pure 9」が気になるところです。

イエメン マタリ Pure 9 100g

シバの女王伝説が今も生きるイエメン。完熟チェリーのみを丁寧に収穫し、太陽の下でゆっくりと乾燥。大きさ、色などは統一していませんが、フローラルな香りと甘酸っぱさ、とろけるような口当たりが特徴でお勧めです。

残念ながら「ばいせん工房」の販売ページには「Pure 9」の説明はなく『イエメンのコーヒーは豆の形状、大きさ、色などの統一性は全く無く』とすごいことが書いていました。さらに『まとまりの無さがイエメン産コーヒーの味の特徴を醸しだす』というのは逆転の発想ですね。

【生産国】 イエメン
【精製方法】 ナチュラル・天日乾燥
【生産地域】バニーマタル地方
【樹種】 他在来種
【生産高度】約1,500m
【規格】60Kg(10Kg×6)

見渡す限り砂と岩のアラビア半島、シバの女王伝説が今も生きる国イエメン。

1月~4月の雨にあわせて、フローラルな香りをあたりに漂わせてコーヒーの白い花が開き、10月から12月に真っ赤な完熟チェリーをその樹に付けます。

イエメンでのコーヒー生産が始まったのは数百年前といわれていますが、以来、近代農法の影響を殆ど受けなかったことから、 生産方法はその昔から殆ど変わっておりません。完熟チェリーのみを丁寧に収穫し、太陽の下で満遍なくゆっくりと乾燥を行います。

イエメンのコーヒーは豆の形状、大きさ、色などの統一性は全く無く、他のコーヒー生産国のように、決まりきったグレーディングシステムが導入されていません。まとまりの無さがイエメン産コーヒーの味の特徴を醸しだす、といわれています。

唯一無二のカップを持ち非常に人気のある銘柄ですが、情勢不安により常に供給が不安定な幻のコーヒーとなっております。 フローラルなフレーバーとドライフルーツの様な甘酸っぱさ、とろけるような口当たりを是非ご賞味ください。

イエメンマタリ Pure 9 100g | ばいせん工房 珈琲倶楽部shop

生産地域で紹介されている「バニーマタル地域(Bani Matar)」はこのあたりになりそうです。

調べてみると「バニーマタル」はアラビア語で「雨の子孫達」という意味があるのだとか。Googleマップで見ると砂漠しかないようにも言えるのですが、内陸にはコーヒーの木を育てられる山岳地方もあるのですね。

モカの名産地『バニーマタル』

イエメン内陸山岳地方(標高1000m〜3000m)の段々畑で「モカ」コーヒーは生産されています。この中でも特に有名な産地が、アラビア語で「雨の子孫達」を意味する「バニーマタル」地方です。この地方はその名の通り雨が多く、またしばしば霧がかかることでも有名です。「バニーマタル」コーヒーは原生種に近いので、生み出される豆は素朴でありながら気品のある味わいを醸し出すことで知られています。又、金色の豆が入っていることから、この豆は『ゴールデン・マタリ』とも呼ばれ独特のモカ臭と共にこれがバニーマタルの特徴です。

SPECIALTY COFFEE WATARU / イエメン バニーマタル

「イエメン Pure 9」で検索すると以下の情報がありました。先ほどの『統一性は全く無く』とは真逆で面白いです。

『イエメン モカ マタリ PURE 9』の『PURE 9』は最高等級を表し、欠点豆がほとんどありません。ブルーマウンテンやブラジル産のコーヒー豆とは逆で『PURE 9』を筆頭にNo.8、No.7・・・No.1の順になっています。

イエメン モカ マタリ PURE9 ナチュラル 【200g】 – 焙煎香房シマノ オンラインショップ

さらに「イエメン No9」で検索すると以下の情報がありました。

「No.9」は品質によるグレード分けではなく、生産地の基準。No.6〜No.9まであり、数字が大きいほど大粒で欠点豆混入率が低いことを表しています。

イエメン モカ マタリNo.9〈浅煎り〉(200g) – CAFECオンラインショップ

これだけ様々な情報があると、AI でさえ判断に迷うかもしれませんね。

苦味はほとんどなくマイルドな一杯

今回「モカ」とは名乗っていませんが、そのあたりの線引きもよく分かりません。

サイズはやや小ぶり。焙煎度は「ミディアム」でお願いしたので、これで中煎りなのでしょう。

焙煎して配送の割には蒸らしの膨らみは大きくありません。

苦味はほとんどなく、ほのかな酸味と甘さでマイルド。

イエメンの段々畑を思い浮かべながら、おいしくいただきました。

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