せっかく 350銘柄目なのでユニークな銘柄を探していると「Mejicafe(メジカフェ)」というショップで「ブラジル ブルボン ラウリーナ」を扱っていたので購入してみました。
「ラウリーナ」はブルボン種の突然変異種
「ラウリーナ」は「Mejicafe(メジカフェ)」の説明では以下の通り。
ラウリーナの起源は18世紀後半にブルボン島、現在のレユニオン島で発見されたブルボン種の突然変異種です。
お米の様に少し尖った形状をした小ぶりな豆で、その形状からフランス語で『尖った』を意味するポワントゥ(pointu)ブルボンポワントゥ(尖ったブルボン)と呼ばれるようになりました。一方19世紀半ばに、レユニオン島からブラジルへブルボン種が移入されるのですが、移入されたブルボン種の中に先の尖った新種も混じっていたようです。葉の形状が月桂樹のそれに似ていたところから、フランス語で月桂樹を指すローリエ(Laurier)の名をもらい、ラウリーナ、ロリーナ(Laurina)等と呼ばれるようになりました。
そこから現在まで細々と栽培の受け継がれた品種が『ブルボンラウリーナ』です。このラウリーナとポワントゥは同一種で起源を同じくする物。近年の研究でも明らかになっております。
ブラジル ブルボン ラウリーナ ナチュラル 200g 浅煎り | Mejicafe(メジカフェ)
あのレユニオン島の「ブルボンポワントゥ」と起源を同じくしている、というのはロマンを感じます。

さらに先日の「ニューカレドニア リロイ イダ・マーク農園」で登場した「リロイ」種ともつながっています。

「レユニオン島(かつてのブルボン島)」が中継点になっているのですね。
ニューカレドニアにこのリロイが伝わったのは1856年。レユニオン島からカトリック系マリスト修道士が持ち込んだ。
ル・ドメーヌ イダ・マーク(Le Domaine IDA – MARC)| Specialty Coffee
「麻布珈琲」の「リロイ種」の説明からも「ラウリーナ種」との共通点は多いです。
リロイ種は、先が尖った涙のような形と、他の品種に比べてカフェインの含有量が約半分という、希少な品種です。
ニューカレドニア リロイ イダ・マーク農園(Sサイズ)|珈琲豆店|麻布珈房の通販
「Mejicafe」の「ラウリーナ種」の説明がこちら。
お米の様に少し尖った形状をした小ぶりな豆で、その形状からフランス語で『尖った』を意味するポワントゥ(pointu)ブルボンポワントゥ(尖ったブルボン)と呼ばれるようになりました。
最大の特徴は通常のコーヒーに比べカフェインの含有量がおよそ半分しかないところです。
ブラジル ブルボン ラウリーナ ナチュラル 200g 浅煎り | Mejicafe(メジカフェ)
ほぼ一緒じゃん、という感じです。
「ラウリーナ」「リロイ」「ポワントゥ」の豆を比較
実は 2017年に購入した「ブルボンポワントゥ」ですが、150g 12,960円もしたので記念にボトルと一緒に、豆も少量ですが残していました。8年ぶりに見ましたが、確かに少し先頭が尖った感じはあります。

さらに先日の「ニューカレドニア リロイ イダ・マーク農園」も最後の1杯分だけ残しているので、今回の「ラウリーナ」と、先ほどの「ポワントゥ」とさらに一緒に豆を並べて比較してみました。

なるほど。こうやって並べるとザイズも形状も似ていますね。

「ブルボン ポワントゥ」ファミリーといったところでしょう。
いつもの「ミナスジェライス州」の南エリア
「ブラジル ブルボン ラウリーナ」の生産地域は「ミナスジェライス州」の「南ミナス地区」となっています。
【生産国】ブラジル
ブラジル ブルボン ラウリーナ ナチュラル 200g 浅煎り | Mejicafe(メジカフェ)
【地域】ミナスジェライス州 南ミナス地区
【農園】イルマオス・アルベス・ピンテーウ農園
【規格】No.2(ナンバーツー)
【品種】ブルボン・ラウリーナ
【標高】950m〜1,100m
【精製法】ナチュラルプロセス(アフリカンベッド、天日乾燥)
「ミナスジェライス州」はいつもの通りですが、「南ミナス地区」は Googleマップでは絞り込めません。
一応、Wikipedia で「南ミナス」は以下のエリアが指定されています。
Sul e Sudoeste de Minas (transl. South and Southwestern Minas) is one of the twelve mesoregions of the Brazilian state of Minas Gerais. It is composed of 146 municipalities distributed across 10 microregions.
Raphael Lorenzeto de Abreu, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
Sul e Sudoeste de Minas (mesoregion) – Wikipedia
「堀口珈琲」サイトの説明が日本語では一番、わかりやすそうです。
Sul de Minas
Brazil 3 ブラジルのコーヒー生産地と風味 2 | パパ日記 | HORIGUCHI COFFEEチャンネル | 堀口珈琲
ミナスジェライス州の生産量は、ブラジル全体の48%(19/10 Crop)を占め、スルデミナスの生産量も多く全体の30%近くを占めます。広域にわたり、中規模の農園が多くあります。標高は平均950mで年間平均気温は22℃。
栽培品種は、カトゥアイ、ムンドノーボ、イカトゥ、オバタンなど多種です。これまでのテースティングでは、酸味よりもコクに特長のある印象で、ブラジルの平均的な風味と認識しています。
まあ、だいたいミナスジェライス州の南の方ということでいいでしょう。
念のため「イルマオス・アルベス・ピンテーウ農園」も検索しましたが、引っかかりません。
ほどよい酸味にほのかな甘味で飲みやすい
「Mejicafe」のパッケージは「お魚」のロゴデザインがキュート。「築地」にあるから「お魚」なのでしょうか?また、銘柄の紹介シールも生産国の国旗をカラーで印刷してあり、分かりやすく洒落た感じです。
ABOUT | Mejicafe(メジカフェ)-東京築地にある自家焙煎珈琲のお店

封を切ると豆はやや小粒。そして先端はやや尖った感じ。焙煎は浅め。

浅めの焙煎ですが蒸らしの膨らみもほどよく、いい香りです。

味もほどよい酸味にほのかな甘味。サラッとしており、カフェインが少ないのも関係あるのかな?

これを 200g で 2,000円とは良心的、と思ってサイトを確認したら「SOLD OUT」となっており、見つけて即買いして大正解でした。350銘柄目にふさわしい一杯となりました。
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