吉祥寺の「UCCカフェメルカード」で「ブルボンポワントゥ」の先行予約販売のお知らせを見かけたので、大いに迷った末に予約をしました。
「UCC Coffee Road」で買えなかった反動も
先日、神戸の「UCCコーヒー博物館」を訪ねた話はしました。
その時に併設されている喫茶室「UCC Coffee Road」で購入予定だった「ブルボンポワントゥ」が売り切れだったわけです。
すっかり買うつもりだったものが手に入らなかったら、さらに欲しく感じるのは人情というものです。
そんなときに「ブルボンポワントゥ 2017」の販売が始まったのですから、そりゃあ検討するでしょう。
そもそも「ブルボンポワントゥ」とは
「ブルボンポワントゥ」が採れる「レユニオン島」はフランスの「海外県」です。
場所はマダガスカル島の東方、インド洋上にあります。
「レユニオン島」はかつて「ブルボン島」と呼ばれており、1715年にフランスがイエメンからコーヒーの木を移植しました。
「ブルボン種」の名前は、この「ブルボン島」が起源といわれています。そして、その「ブルボン種」の突然変異種が「ブルボンポワントゥ(ローリナ)」というわけです。
現在世界中で飲用されるコーヒーのおよそ7割を占めるアラビカ種の代表品種、ブルボン品種。そのルーツに限りなく近い存在が、ブルボンポワントゥだ。ブルボン品種の突然変異として誕生したのち、レユニオン島という孤島でひっそりとその個性を宿し続けてきた。交配がさかんなコーヒー界において、まさに奇跡的な存在だ。
実はあの「コーヒーハンター」川島良彰氏が UCC 在籍時に「ブルボンポワントゥ」の復活に大きな役割を果たしています。
UCC の資料には彼の名前は出てきませんが、本によると彼が「復活プロジェクト」の中心でした。
そしてプロジェクトのあと、UCC を退職しています。
それにしても 150g で 12,960円は高い
「UCC Coffee Road」では 100g で 8,640円(税込)でした。
それが今年は 150g で 12,960円。50g 当り 4,320円は同じとはいえ、さすがに 1万円越えは高いです。
それでも 12月4日が誕生日ということもあり、エイヤで予約してしまいました。まあ、いつかは買うつもりだったので…。
「先行予約」でも予約特典はないのだとか。ちょっとガッカリ。
「開封の儀」にふさわしい過剰包装
そして 12月5日に入手したのがこちら。大げさな箱です。
箱を開けると、中から箱が…。
箱の中にはまずは商品パンフ(ブランドブックだそうです)。
そして、ついにオリジナルボトルが登場!
底とフタに革製(?)のホルダー付き。
ボトル開栓時の甘い香りはなかなかの演出
「香りと味覚の鮮度体験」というパンフレットによると
焙煎から 24時間以内の豆を封じ込めてお届けしている
のだそうです。
そこで、ゆっくりふたを開けると「プシュー」っとガスが漏れ出て香りが広がります。
浅めの焙煎で上品な甘い香りがします。
豆は小粒。「ポワントゥ」はフランス語で「尖っている」を意味するそうですが、そこまで尖った形状ではありません。
もちろん、きちんと選別されて「粒ぞろい」です。
いま飲んでいるニカラグア「エル・ケツァール農園(右)」と較べても小ぶりなのが分かります。
自宅で飲む 1杯 1,200円のコーヒーの味はいかに
1杯 15g の豆を使うと 10杯分となり、1杯は 1,200円(税抜)ということになります。
挽いてみると浅めの焙煎ということもあってかなり硬め。
蒸らしの膨らみはほとんどありません。焙煎から、それなりに時間は経過しているのでしょう。
抽出液は浅めの焙煎にありがちな少し赤みがかった色。香りは華やかな甘い香り。
そして肝心の味ですが、まずは果実のような酸味があり、すぐに舌の上で甘味を含んできます。
鼻から抜ける甘い香りもなかなか上品。
まあ「ブルボンポワントゥだから」という効果もあるとは思いますが、文句なしにおいしいです。
1杯 1,200円の価値があるかは微妙ですが、一度は飲んでみたかったので満足しました。最後まで大事に飲みます。