インドネシア産のコーヒー豆としては「マンデリン」が有名で、すでに二度ほど味わっています。
でも、インドネシアといえば「トラジャ」も有名なので、一度、飲んでみたいと思っていました。
そもそも「トラジャ」ってどんなコーヒー豆?
そんなとき「すずのすけの豆」で「トラジャ ママサ」を見つけたわけです。
解説文によると
インドネシアのスラウェシ島、ママサ地区産で、その香り、味わいはもちろん、高い品質にも定評があるコーヒーです。
とあり、「マンデリン」は「スマトラ島」なので、「トラジャ」は「スラウェシ島」で採れたコーヒー豆のことではなかろうかと推測できるわけです。
Googleマップで検索すると「セレベス島」で表示されますが、植民地時代の名前であり、インドネシア独立後は一般的には「スラウェシ島」と呼ばれるとのこと。
マスターに聞くと「トラジャ」は確かに「スラウェシ島」で採れたコーヒー豆ですが、とにかく「キーコーヒー」が「トアルコ トラジャ」という名前で一躍、有名にしたのだそうです。
このページによると、スラウェシ島に「トラジャ地方」があり、そこで採れたコーヒー豆は「アラビカ種の傑作」として、その味わいを絶賛されてきたのだとか。そしてさらに以下のような記述があります。
第二次大戦が始まると栽培どころではなく、農園は荒れ果てトラジャコーヒーは死滅したと思われていました。そのトラジャコーヒーを甦らせたのがキーコーヒーです。再び市場に登場したのは、トラジャコーヒーが市場から姿を消して以来、約40年の時を経た1978年。これが「幻のコーヒー」トアルコ トラジャの新たな船出だったのです。
トアルコ トラジャの歴史|キーコーヒー株式会社
さらにトラジャ地方には少数民族のトラジャ族が暮らしており、彼らをキーコーヒーが手助けしながら復活させたのが「トアルコ トラジャ」と紹介するテレビ番組もありました。
要するに「トアルコ(TOARCO)」は、キーコーヒー株式会社の商標です。
「トアルコ(TOARCO)」は「トラジャ(TORAJA)」「アラビカ(ARABICA)」「コーヒー(COFFEE)」から頭文字を2つずつ取った言葉で、「トラジャ地方で採れたアラビカ種のコーヒー」という意味です。
「トラジャ・コーヒー」については、こんな面白い(?)情報もありました。
商標を争うというのも、なかなか大変そうです。
「トラジャ ママサ」もトラジャ地方で採れた豆
やっと「トラジャ ママサ」の話になりますが、ママサはトラジャ地方の地名であり、トラジャ族の支族の名前でもあるようです。
それ以上の情報はみつかりませんでした。
いずれにせよ「トラジャ ママサ」も「トラジャ地方で採れたアラビカ種のコーヒー豆」ということで間違いありません。
戦後独立したインドネシア政府は民間の会社に委託して農園を復興しかつての名品をよみがえらせました。
コーヒー生豆問屋 早川コーヒー| トラジャ ママサ
この「民間の会社」が「キーコーヒー」であり、現在はキーコーヒー以外もトラジャ地方のコーヒー豆を買い付けて販売しているということなのでしょう。
かってはトラジャ・コーヒーの先駆者としてトラジャ地方から出荷されるコーヒーの約8割がトアルコ・ジャヤ社のものであったが、トラジャ・コーヒーの知名度が上がるに従ってアメリカ、シンガポール、ヨーロッパ向けに新規参入業者の農民からの買付けが増えるに従ってシェアは低下していると言う(2005年12月追記)。
タナ・トラジャ Tana Toraja
トラジャにも歴史あり、ですね。
しっかりローストされた深い味わい
ついに「トラジャ ママサ」を飲むところまできました。200g で 1,300円。
しっかり焙煎されて黒光りしており、粒も大き目です。
蒸らして、膨らんだところでドリップ。
深煎りということもあり、しっかりとした苦味とコクが味わえます。
香りも後味もしっかりしており、まさに昔ながらの「おいしいコーヒー」といったところで、しばらく楽しめそうです。
こうなると、いつか「トアルコ トラジャ」も飲んでみたいですね。
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