エチオピア産コーヒー豆「ゲイシャ レジェンド 1931(ゲシャ ビレッジ農園)」を味わう(銀河コーヒー)

「銀河コーヒー」の「残り福袋2025」の中から、次はエチオピア産のコーヒー豆「ゲイシャ レジェンド 1931(ゲシャ ビレッジ農園)」を淹れてみましょう。ゲイシャの起源ともいわれる伝説の品種とのこと。楽しみです。

「銀河コーヒー」の「残り福袋2025」で「究極セブンセット」が当選!届いた量に驚き、どれから飲むか嬉しく悩む

「ゲイシャ」の原種はエチオピア「ゲシャ村」が起源

「銀河コーヒー」の説明書には「ゲシャビレッジ農園」で採れたと書かれています。

ゲイシャ レジェンド1931 ~ゲシャの森「ゲシャ1931種」

【生産国】エチオピア
【地域】ゲシャ地区
【農園】ゲシャビレッジ農園

オークション史上最高高値はここから始まった!?ゲイシャ起源といわれる伝説の品種「ゲシャ1931」種。

エチオピアの「ゲシャビレッジ農園」といえば、以前に飲んだ銘柄にもありました。

エチオピアのゲイシャ種発祥の地「ゴリ・ゲシャの森」由来の「ゲシャ・ヴィレッジ農園 ゴリゲイシャ」(UCCカフェメルカード)

そのときも「ゲイシャ」が「エチオピアのゲシャ村(地域)で樹生していたもの」と確認しています。

エチオピアのゲシャ村(地域)で樹生していたものが、いろいろな国に運ばれ、栽培されました。ですので、本来の意味ではゲイシャではなくゲシャが正しいのですが、今ではゲイシャが通称となっています。ちなみに日本の芸者とは関係ありません。

ゲイシャ(パナマ ラ・エスメラルダ農園) | コーヒー豆の焙煎・販売 GreenBeans

ただし「ゲシャ1931種」というのは初耳なので、もう少し調べてみましょう。

ゲシャの森「ゲシャ1931種」と「ゴリゲシャ2011」

検索すると、ものすごく(マニアックに)詳しいページがありました。「参考文献」も明記しているので信憑性も高い気はします。

現在市場でGeisha種と呼ばれる物には大きく分けて4つの区分があり、それが以下の物になります。

【Geishaの種類】

  1. コスタリカからパナマに伝播したGeisha(ゲイシャ)
  2. アフリカに逆輸入されてマラウィに伝播したGeisha(ゲイシャ)
  3. インドとポルトガルからエチオピアに里帰りしたGesha(ゲシャ)
  4. エチオピアのBench-Maji(ベンチ・マージ)地区にあるGesha Villageが独自に開発した選抜品種群のGesha(ゲシャ)

この内、いわゆる典型的なGeishaフレーバーを持つものは、実は1のみです。

コーヒー品種の樹海をさまよう!! こんがらがったGeisha種とGesha種をどうにかしてみる | Roast Design Coffee Blog

そうなんですよね。ここ数年で、やたら「ゲイシャ」銘柄が各国から出回っており、実際に淹れてみると最初に飲んだパナマ産の「エスメラルダ ゲイシャ」ほど華やいだ香りではないと感じるわけです。

誕生日記念にパナマ生まれの「ゲイシャ」を買ってじっくりと味わう(コーヒーロースト)

もちろん「最初だったから」「あのエスメラルダ農園だから」の思い込みもあるとは思います。

さらに先ほどのページには「Gesha1931」についての記述もありました。

Gesha 1931(ゲシャ1931)

ゲシャ1931。このオリジナル選抜品種は森林で生育している、複数のPanama Geishaに“似た特徴”、つまり縦長の実と生豆形状を持つ品種群の選抜によるものです。この品種はその形態学的要素とそのカップクオリティーに基づいて選抜されました。1931年は初めてPanama Geishaの祖である苗が採取された年なので、これにあやかって末尾につけたのでしょうね。

コーヒー品種の樹海をさまよう!! こんがらがったGeisha種とGesha種をどうにかしてみる | Roast Design Coffee Blog

要するに 1931年に「Panama Geisha」の原種が採取された「ゲシャの森」で、現存している品種からオリジナル選抜したものを「Gesha 1931」と名付けたようです。以前に飲んだ「Gori Gesha」もオリジナル品種なのですね。

Gori Gesha 2011(ゴリ・ゲシャ2011)

ゴリゲシャ2011。このオリジナル選抜品種Gori Gesha森の遺伝的多様性を顕し、Gasha地区の土着品種の混合とみられています(あれ!?単一品種じゃないのか!?)。2011年に最初の種子が採取されたので、末尾に2011の名称を冠しているようです。

コーヒー品種の樹海をさまよう!! こんがらがったGeisha種とGesha種をどうにかしてみる | Roast Design Coffee Blog

どうやらパナマで「ゲイシャ」が名声を得たので、その原種の森(それは確からしい)で採取された「あやかり品種」といった面もありそうです。もちろん消費者にとっては「美味しければいい」「物語性があれば楽しい」ので、細かいことには目をつぶるのも大人の対応 かもしれません。

「Gori Gesha Plantation」と「Gesha Village Coffee Estate」

おさらいですが、Googleマップで「Gori Gesha」を検索すると「Gorigesha Mountain Coffee Plantation」が見つかります。

そして「Gori Gesha Plantation」のサイトもあります。

(Google翻訳)2010 年、ヨハネス・サミュエルは、ゴリゲシャ山林の険しい地形に隠れた、有名なゲシャコーヒーの原木を再発見するという野心的な探検に乗り出しました。

2012年、彼はイギリス人が1931年に発見したものを再発見した。この発見に驚いたヨハネスは、母樹から熟したチェリーを収穫し、世界中の有名なコーヒー専門家に送った。豆のカップスコアに感銘を受けた専門家たちは、推測を確認するためにデンバー植物園に送った。ゴリ・ゲシャとハシエンダ・ラ・エスメラルダのパナマのゲイシャは、ほとんど同じだった。

ヨハネスはチームとともゴリゲシャ原生林 180 ヘクタールで、ゴリゲシャとして知られる在来のゲシャコーヒー品種の栽培を開始しました。このコーヒー品種はユニークで、ゴリゲシャの森でのみ見つかります。

Gori Gesha Plantation

見事なブランディングですね。『ゴリ・ゲシャとハシエンダ・ラ・エスメラルダのパナマのゲイシャは、ほとんど同じだった。』というのは、遺伝子的に、とか証拠はあるのでしょうか?

一方で「Gesha Village Coffee Estate」では別のストーリーが紹介されており「諸説あります」という感じです。「ヨハネス・サミュエル」と「レイチェル・サミュエル」の関係も気になるところ。

ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステートは、アメリカ生まれのアダム・オーバートン(Adam Overton)と、エチオピア生まれのレイチェル・サミュエル(Rachel Samuel)夫妻によって経営されています。

アダム&レイチェル夫妻は、ブートからコーヒー栽培の基礎について学んだ後、エチオピアに戻り、何ヶ月もかけてゲイシャの栽培に適した土地を探し求めました。彼らは標高の高い高地、豊富な降水量、温暖な気候、その他の自然条件が揃った土地を、ベンチ・マジ地方(Benchi-Maji Zone)に見つけました。

彼らは、この土地から約20㎞離れた場所に隣接する「ゴリ・ゲシャの森(Gori Gesha Forest)」というジャングルから、ゲイシャに似たコーヒーを採取しました。このコーヒーは、ゴリ・ゲシャ(Gori Gesha)という品種として栽培されています。

エチオピア ゲシャ・ヴィレッジ・コーヒー・エステート

「Benchi-Maji Zone(ベンチマジ地方)」はこのあたり。

その「Benchi-Maji Zone」の中に「Gesha Village Coffee Estate」があります。

Gesha Village | The Most Celebrated Coffee In the World

要するに「Gori Gesha Plantation」と「Gesha Village Coffee Estate」は近くにあるけど別ものです。まあエリア的には「このあたり」なので、いったん締めくくりましょう。

明るい酸味にふわっと甘みが口に広がる

今回も前置きが長くなりましたが、淹れてみましょう。袋込みで約 63g。

粉なのでサイズ、形状は分かりません。色的には中煎り。封を切ったときの香りは確かに「ゲイシャ」っぽいです。

蒸らしの膨らみはありませんが、しっかり香っています。

パッと明るい酸味に苦味は目立たず、ふわっと甘みが口に広がります。

香り以上に味わいが「ゲイシャ」という感じ。とってもおいしいです。

こちらの記事もいかがですか?

「銀河コーヒー」の「残り福袋2025」で「究極セブンセット」が当選!届いた量に驚き、どれから飲むか嬉しく悩む インドネシア産コーヒー豆「コピ・ルアック」でも、さらに希少な「天然モノ」を味わう(銀河コーヒー) エチオピアのゲイシャ種発祥の地「ゴリ・ゲシャの森」由来の「ゲシャ・ヴィレッジ農園 ゴリゲイシャ」(UCCカフェメルカード)